ねこまね日記

考えたこととか体験したこと置き場

新しいのに古き良きシステム

昔々あるところに、古いシステムがありました。

 

おじいさんが若いころからちょっとずつ直して直して大事に使ってきたので、

中々解けそうにないスパゲッティになっています。

 

おじいさんはそろそろ替え時だと思い、町の大企業に相談をしに行きました。

大企業は言いました「今作り直せばとても便利なシステムができますよ!」

 

頼もしく思ったおじいさんは、大企業にシステムの刷新をお願いしました。

 

大企業は新しいシステムをつくるために、町の人に声を掛けました。

「おーい。誰かシステムの刷新を手伝ってくれないか。」

そうするとどうでしょう。

町の大工や通りかかりの学生、さっきまで野菜を売っていた八百屋さん

みんな手伝いに来てくれました。

 

大企業はいいました。

「みんなシステムは初心者かい?大丈夫。誰でもできるからね!」

システムの素人たちはシステムのプロとして、おじいさんのシステムの刷新にとりかかりました。

 


 

こんな感じの流れで、私はとあるシステムの刷新に携わったことがあります。

いわゆる既存システムの刷新です。

 

新しいのに仕組みが古臭いシステムをたくさんつくりました。

現場で唱えられていた魔法の言葉は「現行踏襲」。

「こうやって古き良きシステムが新しく構築されていくのだな」という現場を目の当たりにしてきました。

 

魔法の言葉「現行踏襲」が唱えられる理由は大きく分けて3つありました。

1つ目は「現行がちゃんと動いているのだから同じ仕組みで作れば間違いないだろう」と言って思考を放棄してしまうから。

2つ目は業務担当者がシステム内の処理を把握できておらず、新しいシステムに落とすにしても業務内容の細かい説明ができないから。

3つ目は「現行と同じ処理にします!」と宣言することによって仕様を詰めていく手間が省けるから。

 

こうして古き良きスパゲッティな仕組みをそのまま無理やり次のシステムに載せなおしていました。

当たり前のように、仕様がおかしいとか動きが変とか、いろんなトラブルが起きました。

 

 

 

目的が業務の効率化であれば、その目的を違えないように

1つ1つ丁寧にシステム仕様と向き合っていくのが大事なのではないかなと思いました。 

 

こうして、今もどこかで古き良き新しいシステムが動いています。

出会わないようにお気を付けください。

 

 

このお話は聞きかじった話と、私の主観で構成されています。事実と違うこともあるかもしれませんが、ご容赦ください。